街頭などに設置されているLEDビジョンは、遠くからでもはっきりと映像が視認でき、広範囲の人々へ情報を効率的に伝えることができます。同じようなデジタルサイネージに液晶ディスプレイがありますが、こちらは近距離で鮮明な映像を届けるのに適しているため、用途によって使い分けることが可能です。LEDビジョンは、LED素子が埋め込まれたLEDモジュールを組み合わせたLEDユニットで構成されます。小さなLED素子の中にはさらに極小の赤・緑・青の光の三原色のLEDチップが埋め込まれているので、これらの光を組み合わせることで色を表現します。

液晶ディスプレイはバックライトで照らしますが、LEDビジョンはLED自体が光るため、屋外の昼間であっても太陽光にも負けない明るさを保つことが可能です。LED素子同士の間隔はピクセルピッチと呼ばれ、間隔が狭いほど映像の精細さは増しますが、価格も高くなりますので注意しましょう。デジタルサイネージの中でも、LEDビジョンの最大のメリットは画面の明るさですが、ほかにも形状の自由さが挙げられます。ユニットを組み合わせることでLEDビジョンは構成されているため、大きさだけでなく形状も柔軟に変化させることができます。

四角形はもちろん、ビルの形に合わせて曲面を作ることができますし、球体のような形状も可能です。また、部分的な部品交換も容易なのでメンテナンスしやすく、使用環境に左右されるものの、10年ほど使い続けることができます。