近年、様々な場所でLEDビジョンを見かける機会が増えましたが、LEDビジョンを選ぶ際に重要となる項目のひとつがピッチサイズです。LEDビジョンは、LED素子が無数に並べられたモジュールによって構成されていますが、LED素子同士の距離のことをピッチサイズと言います。一般的なLEDビジョンは6mm~20mmほどのものが多いのですが、ピッチサイズが小さいほど高解像度で近くで見ても鮮明な映像を出力することが可能です。また、ピッチサイズが小さいほど使われるLED素子が増えるので、その分価格も上昇します。

一方で、視認距離が大きいほど、ピッチサイズが大きい製品でも十分に鮮明に映像を出力できるので、設置場所に応じて適切なピッチサイズの製品を選ぶことが大切です。なお、視認距離とはビジョンが設置された場所から、そのディスプレイを見る人がいる場所までの距離を指します。一般的に、適切なピッチサイズは「視認距離(m)÷1.16」という数式で簡易的に計算可能です。仮に視認距離が10mだった場合、「10÷1.16」で計算される約8.62mmが最適なピッチサイズとなります。

ピッチサイズはLEDビジョンの導入コストを大きく左右する要素となるので、適切なものを選ぶことが重要です。ただし、視認距離が大きくなるほど、ビジョンサイズも大型化する必要があるため、一概にコストカットできるとは限らないという点は理解しておきましょう。